国士舘新体操部 大学生男子 活動報告

2024/12/08

■ドイツ遠征 Day5(Chemnitz本番)

ドイツに来て4日目の朝を迎えました。

到着当初から現地の天候は曇り。

カラッと晴れた日は今のところ1日もありません。外の気温は3℃ほど。

ここ最近の日本では、季節外れの暖かさで冬を感じることがなかなかできませんでしたが、ドイツでは肌で感じています。

 

ホテルを10時に出発し、次の会場に向けて朝の移動。Chemnitz(ケムニッツ)へは160km、2時間の道のり。

毎日のように長距離移動している影響か、このぐらいの距離だととても近く感じます。

本日の会場は普段様々なイベント会場として使用されているため広さは充分。

天井の高さもあり、個人の投げ受けも問題なくできそうです。

 

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今夜はまた長距離移動があるためショーの時間が早く17時に開演します。

 

そのため、到着後すぐに昼食、ミーティングを経て練習へと移ります。

今日の個人演技者は、野村壮吾(ロープ)、大塚幸市朗(リング)です。

個人は毎回、種目と選手を入れ替えて登場するので、入念にチェックします。

 

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16時の開場と同時に多くの観客が詰めかけ席を少しずつ埋めていきます。

週末ということもあり、ほぼ満員です。

 

そして、17時。

いよいよショースタートです!

 

いつも通りのオープニングと同時に全選手が入場し、私たち国士舘の長縄にバトンタッチします。

 

今回長縄は9名と人数がだいぶ少ないです。

そしてこのメンバーで演技するために作られた構成の練習期間は決して長くはありませんでした。

正直なところ、日本での練習ではなかなかうまくいかず、本当に大丈夫か?と不安になったほどです。

しかし現地に入り安定感が増し、ここまでは流れの途切れるようなミスがなく、トップバッターの役割を見事に果たしています。

そしてその安定感は本日も健在!

1番手として流れをつくります。

 

さて、本日紹介するのはオーストリアの女子体操代表メンバー4名です。今回はゆかと平均台の2演目。ゆかでは4名の選手が男子新体操団体のように同調性のある動きやアクロバットを繰り広げます。2回宙返りや2回ひねりを組み込みながら会場を沸かせます。

平均台では複数の選手が同時に台に乗り、音楽に合わせてこちらも軽快に演じます。

初日は1名の選手が膝を痛めていたため平均台のみでしたが、2日目以降は4名全員でこの2演目を演じています。

1つ目の種目である。ゆかでは4人全員がダブル宙返りをする構成が組み込まれているのですが、ここまでは必ず誰かが失敗し、そのたび悔しそうな表情をしていました。

しかし今日は4人全員が見事に着地を決めて、会場からは大きな拍手が!

素晴らしい演技でした。

 

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続いて紹介するのが、Akro LA Vida(アクロラビダ)。

12歳から18歳までの女子14名で構成されたこのチームは、ハイレベルなアクロバティックを組み込んでいるわけではなく、若いチームならではのフレッシュさで、同調性のある動きと工夫された組運動で一体感を表現します。

最初の演技では、クラブの先端に火をつけ全員で揃えて回すのですが、照明が落とされた会場でそれらは幻想的な空間を作り出します。ハイレベルな技術ではなく、その雰囲気に会場が魅入ります。演技終了後会場からは自然と大きな拍手が湧き起こります。

もう一つの演目は二人一組の組体操。ゆったりと時間を使い、大人数が時間差で行うのですが、こちらも何故かクセになるような間を醸し出します。

演じる選手達はみんなフレンドリーで、2023年のイタリア遠征の際にも私たちに声をかけてくれました。

 

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本日、個人1人目は大塚幸市朗のリング。初日の演技会でも良い雰囲気で臨めているので、本日も期待です。

しかし!移動の際、バスから降りるときに軽く足を捻挫してしまい思ったよりも痛そう…

本人ともいろいろ相談し、できる限り頑張るとの事。

演技以外の部分の心配が出てしまいましたが、それでも終始集中力を失わず、見事通し切りました!

やはりここまで練習してきた成果は充分に出ています。

 

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個人2人目は野村壮吾のロープ。

全日本でもそのスピード感とタンブリング力を評価され高得点を獲得しています。

今回もドイツ人たちの驚く顔を想像しながらフロアに立ちます。

冒頭の投げ受けで乱れはあったものの、その後第一タンブリングでは会場にどよめきを与え、掴みはオーケー。その後もフロアを縦横無尽に駆け巡り最後まで運動量を落とさず演じ切ります。会場からは大きな拍手が。

 

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さて、本日も最後の団体。

昨日の会場の雰囲気を感じ、最後の交差技を少し変更して臨みました。

選手たちもこの環境に少し慣れ、安定した演技で最後までつないでいきます。

私たちにとっては、非常にシンプルな交差技を今回最後に持ってきましたが、見ている人からは、とても見やすく狙い通り大きな歓声が沸きます。

今日も任された役目を見事に果たしました。

 

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さて、本日も長距離移動し次の街Koblenz(コブレンツ)へ。

20時30分に出発し、400kmほどの道のりを5時間かけて移動します。

到着は深夜の2時ごろでしたが、車内では各国の選手たちと打ち解けたメンバーが終始大盛り上がり。外国ならではの雰囲気を堪能しました。

 

だいぶ遅くなりましたが、しっかり寝て、明日もがんばります!!

 

本日の動画はこちらです。

https://youtube.com/shorts/I1uu8_14c9E?si=hOQaCMpG_9mC73LE

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