国士舘新体操部 大学生男子 活動報告

2018/07/03

■Festival Del Sole!! 二日目

本日は5つある会場の中のArena Nordでいよいよ本番初日を迎えました。会場は1000人以上入る大きな場所です。このフェスティバル最大の特徴はなんといっても「屋外」であることです。そして演技は遅い夕暮れの始まる時間帯の20時から23時までの時間に行われ、各国から参加したチームは与えられた場所、時間でそれぞれ自分たちの演技を披露します。会場は全て海岸沿いにあり見学は自由です。この期間は海とリゾートの街リッチョーネには数万人の人々が訪れ演技を楽しみます。私達、国士舘大学男子新体操部は2年前の2016年に初めて招待されました。初参加の前回もとても沢山の人から刺激を受ける事ができたので、今回もその素晴らしい体験を期待しています。

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朝8時から本番と同じ会場でリハーサルが行われます。熱い太陽が降り注ぐ中、私達は9時15分からの初練習を迎えました。選手達は慣れない屋外と暑さの中、今回の為に作った13分間の演技の確認を行いました。練習時間は本番同様15分間しかありませんが、与えられた時間を最大限使い練習を終えました。

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その後、別の場所にある体育館に移動し細かい演技の確認を行いました。食事をはさみ21時15分から始まる本番に向け余裕を持って2時間前に会場に向かいましたが会場には既に沢山の観客が待ち構えていました。

20時からデンマークのジュニアチームの演技を皮切りにいよいよフェスティバルがスタートです!

集まった観客の声援の中、次々と演技が進んでいきます。私達の演技時間が近づくにつれ会場は溢れんばかりの人で埋まっていきます。選手達の緊張感と会場の期待感が入り混じる中いよいよ出番を迎えます。

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アナウンスからは「2016年に素晴らしい演技を披露した国士舘が戻ってきてくれました!今夜も素晴らしい演技を期待しましょう!」と紹介され団体の演技からスタートです。動き一つ一つを楽しむような観客のため息や歓声が心地よく選手達を後押しします。今回の団体演技は1分40秒と少し短めですがその技が全てきまり大歓声の中、次の演目に移ります。次は新作の長縄演技です。国士舘の伝統である長縄演技を現代風にアレンジし、コミカルな中にも高い技術を駆使して観客を楽しませます。ここでは笑いや手拍子などの会場との一体感を演出し最後の演目にバトンを繋ぎます。最後はメンバー全員による集団演技「革命」です。言葉の違う異国の人たちにこのテーマ性を理解してもらうことは難しいのでは?と考えていましたが、観客たちはそのテーマ性を十分に受け止めてくれました。

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絶対君主が君臨する一つの大国、しかしその王に対し一人の「革命者」が生まれます。そしてその革命者に賛同する者が少しずつ増えそれは軍へと変わります。やがてその2つの軍は必然的に衝突し、王と対峙するというストーリーです。

男子新体操の団体同時性や個人の技術、そして他種目(今回はバトントワリング)との融合とストーリーのテーマ性など見どころは沢山あります。

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観客たちはこれらの演技を堪能し全てのプログラムが幕をおろしました。観客たちはスタンディングオベーションで私達の演技を賞賛し拍手の雨が降り注ぐ中、初日が終了しました。内容的に反省点は沢山ありましたが選手、観客の一体感はしっかりと感じることができる素晴らしい一日でした。

ここから毎日演技が続いていきますが、日々新しい刺激と成長を楽しめるようにイタリアでの滞在を大切にしていきます。

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